日本大百科全書(ニッポニカ) 「アビウ」の意味・わかりやすい解説
アビウ
あびう
abiu
[学] Pouteria caimito (Ruiz et Pavon) Radlk.
アカテツ科(APG分類:アカテツ科)の常緑樹で高さ数メートル。ペルー、エクアドル東部原産で、ペルーやブラジルで果樹として栽培される。葉は長楕円(ちょうだえん)状で、倒卵形ないし倒披針(ひしん)形、長さ約15センチメートル、全縁で表面は平滑で革質。花には短い柄があり、数個が葉腋(ようえき)に群生する。花冠は浅く4裂し筒状、子房には長軟毛がある。果実は卵状楕円形または球形で、高さ約8センチメートル、黄色に熟し、多汁で甘い。中に2~3個の長楕円形の大きな種子がある。
[飯塚宗夫 2021年3月22日]