落葉樹の対語で,葉の寿命が1年以上あり,年中葉をつけている樹木。落葉樹とは葉の寿命で区別されるが,葉が革質や肉質で厚く光沢があるので,葉のついた状態でも,落葉樹と一見して見分けられることが多い。葉の寿命は環境条件によっても変化するが,ヤブツバキ,クスノキのように1年で,毎年すべての葉が作られるものから,アカマツ,シイのように普通は2年のもの,モミ,ツガのように長ければ10年以上になるものまである。常緑樹の落葉期は,広葉樹では春の新葉展開時が多いが,針葉樹では生長が休止する秋から冬にかけてになる。常緑葉をもつことの有利さとしては次のようなことが考えられている。(1)冬の厳しくない暖温帯では,冬季にも気温が上がれば光合成を行える。(2)亜高山帯・亜寒帯では,冬季には休眠して光合成活性を失うが,春の生育期のはじまりに直ちに回復すれば,新しい葉を展開するまでの間に早くから光合成ができる。(3)林床などの暗い光条件下では,葉の寿命が長くなるほど,毎年に失う葉の量は少なくてすみ,物質経済的なやりくりが容易になり,耐陰性が高まる。
執筆者:藤田 昇
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…初期のカップ(朝鮮プロレタリア芸術同盟)のメンバー。主著に忠清南道唐津を舞台に若者たちの農村啓蒙運動(ブ・ナロード運動)を描いた小説《常緑樹》(1935)がある。民族の抵抗の詩として高く評価される《その日が来れば》は,解放後に日の目を見ることができた。…
…常緑樹の対語で,葉の寿命が1年に満たず,すべての成葉を失って休眠状態に入る時期をもつ樹木。落葉樹の大半は広葉樹であるが,カラマツ,セコイアのような針葉樹の一部も含まれる。…
※「常緑樹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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