化学辞典 第2版 「アピゲニン」の解説
アピゲニン
アピゲニン
apigenin
4′,5,7-trihydroxyflavone.C15H10O5(270.24).フラボン色素の一種.植物体では,遊離状または,配糖体として存在し,パセリApium petroselinum L.のアピイン(C26H28O14,7-アピオグルコシド),コスモスの白花に含まれるコスモシイン(C21H20O10,7-グルコシド),ハゼノキの葉やカラタチの葉,花にあるロイフォリン(C27H30O14,7-ラムノグルコシド)などがある.淡黄色の小片状の結晶.融点347 ℃.エタノールに易溶,エーテル,熱水に難溶.アルカリ溶液は鮮黄色,濃硫酸には黄色に溶けて弱い緑色の蛍光を発する.塩化鉄(Ⅲ)で黒褐色を呈する.[CAS 520-36-5]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報