山川 世界史小辞典 改訂新版 「アフガン紛争」の解説
アフガン紛争(アフガンふんそう)
1978年以降アフガニスタンで生じた一連の内戦,干渉戦争。同年のクーデタでダーウド大統領が殺され,社会主義の人民民主党政権が成立したが,党内で流血の抗争が起き,イスラーム主義者らのゲリラ活動も激化した。79年にソ連軍が介入したが,アメリカやムスリム諸国が支援するゲリラの抵抗を受け,89年に撤退。人民民主党政権は92年に倒れたが,ゲリラの軍閥間の抗争が続いた。96年,軍閥を批判するイスラーム神学生からなるターリバーンが国土の大半を掌握。2001年,アメリカでのテロの首謀者とされるビン・ラーディンをかくまうターリバーン政権は,アメリカなどの攻撃を受けて崩壊し,国際連合の調停で暫定政権(2002年から移行政権)が発足した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報