アムステルダムライン運河(読み)アムステルダムラインうんが(その他表記)Amsterdam-Rijn-Kanaal

改訂新版 世界大百科事典 の解説

アムステルダム・ライン運河 (アムステルダムラインうんが)
Amsterdam-Rijn-Kanaal

オランダアムステルダム港からユトレヒトを経てティール付近でライン川(ワール川)に入る全長72kmの運河で,1952年に完成した。17世紀以来,小さな川や水路をつないでいたこの連絡路は,1822年に初めて一部運河化され,81-95年の改修によって,ようやく全通して,ヨーロッパの重要な内陸水路の一つとなった。その後,輸送量が急速に増大したため,1932年に新水路が計画されたが,第2次大戦のため工事は中断された。新運河は,四つの水門を用いて,従来のコースを36km短縮した。その規模は一部を除き,幅50m,水深4.2mで,積荷2000tを積載した船舶航行が可能である。現在年間約10万隻がこれを利用しており,かなり混雑しているので,再度の拡張が計画に上り,一部区間では改修工事が進められている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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