最新 地学事典
「アメリカマストドン」の解説
アメリカマストドン
学◆Mammut americanum 英◆American mastodon
長鼻目マムート科マムート属の一種。鮮新世~更新世末に,北米アラスカ~中米ホンジュラスまで分布。頭蓋はゴンフォテリウム類より短縮しているが,現生のゾウ科ほど短くなく,下顎骨の先端にも小さな牙(切歯)をもつ。臼歯は稜状歯。基本的には木の葉や枝を食べたが,季節により草を食べることもあった。更新世末の気候変動に伴う植生の変化と,ベーリング地峡を越えて始めて北米へ進出した人類による狩猟の結果絶滅したとされる。平均的な個体(大きな雌,小さな雄)では肩高2.3m。大きな雄では3mを越える個体も報告されている。
執筆者:樽野 博幸
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のアメリカマストドンの言及
【長鼻類】より
…後の2属では下のきばがシャベル状に変形している。中新世~更新世に広く分布したマンムト科(マンムトまたはアメリカマストドンMammut,ジゴロフォドンZygolophodon)は前科に似てしばしば同科とされるが臼歯の乳頭状突起が横列を形成する。中新世に現れたゾウ科(ステゴドンStegodon,マンモスMammuthus,現生のゾウ)は下のきばを欠き,臼歯の歯冠部が高く,咬面に多数の横畝があり,草その他の硬い植物を食べるのに適する。…
【マストドン】より
…マンムト科には中新世から更新世初期にユーラシア大陸に分布したジゴロフォドンZygolophodonと,鮮新世から現世にかけて北アメリカ大陸で繁栄したマンムトMammut(マストドンMastodon)の2属がおもなものとしてある。アメリカマストドンMammut americanusは肩の高さ2.7~3mと高く,頭は低くて長く,上顎に2~3mの長いきばをもち,体は30cmもある長い褐色の毛でおおわれ,低地の開けた針葉樹の多い森林地帯で生活していた。北アメリカでは9000年から1万2000年前の間に絶滅しているが,人類遺跡との関係は不明である。…
※「アメリカマストドン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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