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長鼻類 ちょうびるいProboscidea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

長鼻類
ちょうびるい
Proboscidea

哺乳綱長鼻目に属する動物の総称。60属 350種ほどの化石種が,おもに暁新世から知られている。現生するものはアジアゾウアフリカゾウマルミミゾウの 3種である。日本にも長鼻類がいたことは多くの化石で確かめられており,ナウマンゾウ,トウヨウゾウ Stegodon orientalis などが知られる。

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百科事典マイペディアの解説

長鼻類【ちょうびるい】

哺乳(ほにゅう)類の一目。最近ではゾウ目ということが多い。鼻が著しく長い大型の草食獣。現生種はゾウ科3種だけからなるが,化石動物を含めると6科。指行性で,ひづめ平爪(ひらづめ)状,門歯は上顎に1対あるだけで犬歯はなく,臼歯(きゅうし)は6対だが1対ずつ現れる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちょうびるい【長鼻類】

自由に動く長い鼻をもつ行(ていこう)性の大型の草食性哺乳類で,哺乳綱真獣下綱長鼻目Proboscideaに属する。現生種はアフリカに2種,南アジアに1種しかいないが,地質時代にはアフリカ,ヨーロッパ,アジア,南北アメリカの熱帯から寒帯まで広く分布し,多くの種類があった。アフリカ起源の原始的な有蹄類(近蹄上目)でイワダヌキ目カイギュウ目などに近縁であるが,鼻と上唇がいっしょに長くのび,手のように自由に動く〈鼻〉ができた。

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大辞林 第三版の解説

ちょうびるい【長鼻類】

哺乳綱長鼻目に属する動物の総称。始新世から洪積世に多くの種が栄えたが、現世ではゾウ科のみ。マンモスもこの仲間。上顎じようがくの門歯は終生成長して牙きばとなり、鼻は上唇とともに円筒状に長く伸び、自由に動く。草食性。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

長鼻類
ちょうびるい

哺乳(ほにゅう)綱長鼻目に属する動物の総称。この目Proboscidaeの仲間は、陸生哺乳類でもっとも体が大きく、自由に動く長い鼻(鼻と上唇が一体となったもの)をもち、これで食物を口に運び、体に水をかける。頭は大きく、頸(くび)が短く、四肢は柱状で長く、指行性の足には5本の指とひづめ状の平づめがある。乳頭は前胸に一対。陰嚢(いんのう)がない。上の一対の門歯は終生伸び続け3メートルに達する。臼歯(きゅうし)は上下とも六対あり、1個ずつ現れる。上の手根骨が下のそれの上にのるところや胎盤(帯状)の構造は、ハイラックスや海牛類に似る。成長が遅く、13~14歳で成熟する。妊娠期間22か月、1産1子。寿命は60~80年。現生種はゾウ科に属し、アフリカと南アジアに各1種がある。[今泉吉典]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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