アラム(読み)あらむ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アラム」の意味・わかりやすい解説

アラム
あらむ
[学] Arum L.

サトイモ科(APG分類:サトイモ科)アラム属の総称。15種の原種があり、地中海沿岸地方、西アジア原産の塊茎植物。属は違うがコンニャクそっくりで、珍奇植物を好む人々の間で鉢植え花壇植えにされる。秋植えとするが、北海道など寒冷地では秋植えは無理である。おもな品種はイタリカム(白色花)、パレスティナム(別名ブラックカラー、黒紫色花)。両種とも4月下旬から5月上旬咲きで、葉は心臓形、花(仏炎包(ぶつえんほう))はいずれも外側緑色果実が赤く美しい。

[川畑寅三郎 2022年1月21日]

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