アリソフの気候区分(読み)アリソフのきこうくぶん

百科事典マイペディア 「アリソフの気候区分」の意味・わかりやすい解説

アリソフの気候区分【アリソフのきこうくぶん】

ソ連の気候学者B.P.アリソフによる世界の気候区分ケッペンの気候区分植生をもとにしているのに対し,アリソフのは気団の現れ方をもとにし,動気候学的区分の典型。冬と夏の気候学的前線帯(前線)の位置によって,赤道気団赤道を越えて他半球より流入した熱帯気団),熱帯気団,寒帯気団,北極気団がそれぞれ一年中卓越する気候地帯と,気団が冬と夏とで交替して卓越する気候地帯に分けられている。たとえば,亜赤道地帯では,その北限は北半球の夏の熱帯前線帯,南限は南半球の夏の熱帯前線帯で,夏半年は赤道気団が,冬半年は熱帯気団が卓越し,熱帯季節風帯を含み,大陸西岸サバンナ,東岸は熱帯雨林となる。
→関連項目亜熱帯気候区分赤道気団日本

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

関連語 ケッペン

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android