ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アリュアテス」の意味・わかりやすい解説
アリュアテス
Alyattēs
[没]前560頃
リュディア王 (在位前 619頃~560頃) 。メルムナダエ王朝の4人目の支配者であったが,彼の治世にリュディア王国は,近隣を征服しアナトリア東部の一大勢力となった。まずミレトスの周辺を奪い,前 590年頃には東進し新興のメディア王国と衝突。その結果ハリュス川 (現キズルイルマック川) が両王国の境界線となった。またカリア人やキンメリア人をも征服し,その他のギリシア系植民都市をも攻撃した。古代ギリシアの歴史家ヘロドトスが描いた彼の墳墓はサルディスの北方に現存する。
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