アルア(読み)あるあ(その他表記)Arua

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルア」の意味・わかりやすい解説

アルア
あるあ
Arua

南米、ブラジルのアマゾン河口付近に居住していた先住民。アマゾン河口のマラジョ島東北部および周辺の島々、本土の一部に住んでいた。マラジョ島で発見された土器の一部がアルア人のつくったものと考えられ、その土器の作成された時代がアルア期と名づけられた。ポルトガル人との接触後、ポルトガル人と戦闘を繰り返し、その結果、ブラジル領ギアナ、フランス領ギアナに移動した。19世紀始めには、マラジョ島からは完全に姿を消していたとされる。20世紀初頭にフランス領ギアナに居住していたアルア人については多少の報告があるが、これによるとフランスの影響を受け、人口も100人を切り、固有の言語を失ってクレオール語を話していたという。現在では、集団として存続している可能性は乏しい。

 なお、同名の民族がやはりブラジルのロンドニア地区に居住している。こちらは、ブラジルとボリビアの国境付近を流れるグアポレ川の流域に住む民族であり、人口は数百人といわれるが、こちらも現在、集団として存続している可能性は低い。言語はトゥピ・グアラニー語に区分され、トウモロコシやピーナッツ類を主要な作物としていたという。

[豊田由貴夫]

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