ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フランス領ギアナ」の意味・わかりやすい解説
フランス領ギアナ
フランスりょうギアナ
Guyane Française
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南アメリカ北東部にあるフランスの海外県。北は大西洋に臨み、南と東はブラジル、西はスリナムに接する。面積8万3534平方キロメートル(2020)、人口15万7213(1999)、25万9865(2015センサス)。首都はカイエンヌ。南の国境地帯にギアナ高地の東端部をなすトゥムクウマケ山脈があり、最高点は860メートル。ここから国土は北東に向けて高度を下げ、内陸の熱帯雨林地帯とサバナを経て、海岸部には低湿な平野が広がる。おもな河川は西の国境をなすマロニ川と、東側国境のオヤポク川である。年平均気温は27℃、年降水量は平野でも3500ミリメートルに及ぶ。4~7月と、11~1月が雨期である。17世紀前半からの植民の歴史をもつが、沿岸にいくつかの植民地が開かれただけで未開発地が広い。耕地は沿岸平野にみられるのみで、米、トウモロコシ、コーヒー、カカオ、キャッサバ、バナナ、サトウキビなどが栽培される。鉱産物は1853年に発見された金と、ボーキサイトがある。主要輸出品はラム酒、木材など。住民はヨーロッパ系、アフリカ系、アジア系、先住民系に分けられるが、前2者がもっとも多い。大部分は海岸地帯に居住し、とくにカイエンヌには全人口の3分の1が集中する。公用語はフランス語で、宗教はカトリックが多い。1794年から1938年まで本国の流刑地として囚人が送られてきたが、1945年以後は流刑者は存在しない。1946年に海外県となり、現在、南アメリカ大陸唯一の非独立地域である。なお1964~1968年に建設されたヨーロッパ宇宙ロケット開発機構のギアナ宇宙センターは、カイエンヌの北西50キロメートルのクールーにある。
[山本正三]
地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...
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