マラジョ島(読み)マラジョとう(英語表記)Ilha de Marajó

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マラジョ島」の意味・わかりやすい解説

マラジョ島
マラジョとう
Ilha de Marajó

ブラジル北部,パラ州北東部にある島。アマゾン川河口部に位置する低平な島で,北西はアマゾン川の主要水路,南から東にかけてはパラ川,西はパラ川に注ぐアマゾン川分流によって本土から分けられ,北東は大西洋に面する。西半は熱帯雨林におおわれた湿地帯で,細い水路が網目状に交錯するが,東半はやや標高が高く,サバナ地帯が広がり,ウシスイギュウ飼育が盛ん。東部には考古学的遺跡が多く,コロンブス前のアンデス文明のものに類似した土器などが多数出土している。東岸には近代的な海浜保養地ソーレがあり,州都ベレンとフェリーで結ばれる。面積約4万 km2

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マラジョ島」の意味・わかりやすい解説

マラジョ島
まらじょとう
Ilha de Marajó

ブラジル北部、アマゾン川河口部にある島。面積4万7964平方キロメートル。北のアマゾン川と南のパラ川との間に横たわり、西は狭長な水路によって本土と隔たっている。最高所でも標高20メートルに満たない低平な地形で、多くの部分は雨期になると浸水する。年中高温で多雨な気候下にあるが、9月から11月にかけて弱い乾期がある。島の西半分は森林、東半分は草原をなす。この草原はアマゾン地方有数の牧畜地帯で、水牛とウシの放牧が行われている。

[松本栄次]

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