ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルキュオネ」の意味・わかりやすい解説
アルキュオネ
Alkyonē
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…羽色は,ワライカワセミ(イラスト)のように全体に灰色っぽく,じみなものも数種あるが,大部分の種は白色,緑色,青色,紫色,赤褐色などの羽色をもち美しい。【安部 直哉】
[神話,伝承]
ギリシアではハルキュオネHalkyonē(またはアルキュオネAlkyonē)の伝説がカワセミとの関係で広く知られていた。夫ケユクスKēyxが海難に遭い,死体となって彼女のもとに流れついた。…
…ギリシア神話で,ティタン神アトラスとプレイオネPlēionē(オケアノス〈大洋〉の娘)の7人の娘,アルキュオネAlkyonē,メロペMeropē,ケライノKelainō,エレクトラĒlektra,アステロペAsteropē,タユゲテTaygetē,マイアMaia(伝令神ヘルメスの母)の総称。彼女たちはその母とともにボイオティア地方の森の中で,狩人のオリオンに5年にわたって追われつづけたため,これを憐れんだゼウスが母娘も追手もともに天に上らせ,オリオンを犬を連れた狩人の星に,娘たちをそのオリオン星から逃れようとする7羽の鳩(古代ギリシア語でペレイアデスpeleiades)の星(和名は昴(すばる))に化したという。…
※「アルキュオネ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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