アルケラオス(その他表記)Archelaos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルケラオス」の意味・わかりやすい解説

アルケラオス
Archelaos

[生]?
[没]前399
マケドニア王 (在位前 413~399) 。父はペルディッカス2世であったが,母は奴隷であったといわれる。叔父,いとこを殺害して王位につき,要塞道路建設軍備整えマケドニア王国国力を充実させた。また貿易の振興,ペルシアの貨幣制の採用により,経済力を強化した。その治世は概して平和であったが,最後は寵臣に暗殺された。

アルケラオス[ユダヤ]

「ヘロデス・アルケラオス」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアルケラオスの言及

【マケドニア】より

…アミュンタス1世Amyntas I(在位,?‐前495ころ)はペルシア帝国に服属していたが,その子アレクサンドロス1世Alexandros I(在位,前495ころ‐前450か440)は,ペルシアの敗退後ギリシア人と巧妙な交渉を行い,その子ペルディッカス2世Perdikkas II(在位,前450か440‐前413)は,ペロポネソス戦争の間アテナイとスパルタの戦争に巻き込まれながら勢力拡大に努めた。彼とその弟の女奴隷の間に生まれたアルケラオスArchelaos(在位,前413‐前399)は父の嫡子を殺して王位に就いたが,彼は軍事体系の整備,首都のアイガイからペラへの移転,ギリシア文化の摂取・保護で知られる。彼の死後王位継承をめぐって国内は紛糾し,ギリシア人や周辺部族の介入もそれを複雑化したが,フィリッポス2世(在位,前359‐前336)によってその兄ペルディッカス3世(在位,前365‐前359)以来の王家の力が対内的にも対外的にも強化された。…

※「アルケラオス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む