ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「呂光」の意味・わかりやすい解説
呂光
りょこう
Lü Guang; Lü Kuang
[没]咸寧1(399)
中国,五胡十六国の後涼 (→涼 ) の第1代王 (在位 386/9~399) 。略陽 (甘粛省) の氐 (てい) 族の豪族の家に生れた。字は世明。諡は武皇帝。廟号は太祖。前秦の武将として活躍。西域遠征軍を率い,焉耆 (カラシャフル) ,亀茲 (クチャ) などを下したが,前秦が 淝水 (ひすい) に敗れたのを聞いて姑臧 (甘粛省武威県) に拠り自立。河西地方をほぼ平定して麟嘉1 (389) 年には三河王と称し,黄河の南にも進出。竜飛1 (396) 年には天王と称し,国を大涼と号し,国家の機構を一段と整えたが,やがて国勢は衰えた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報