アルゴンキン族(読み)アルゴンキンぞく(その他表記)Algonkin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルゴンキン族」の意味・わかりやすい解説

アルゴンキン族
アルゴンキンぞく
Algonkin

アルゴンキン語系のことばを話すアメリカインディアンの総称。狭義にはカナダの首都オタワ北部を流れるガティノー川川筋に住むアメリカインディアンの一民族をさす。北アメリカの大西洋岸からロッキー山脈,北部の森林地帯にかけて広い範囲に居住する。おもな民族には,五大湖南側から大西洋岸にかけて分布し,トウモロコシ栽培と狩猟漁労生業とする定住的なスー族フォックス族オジブワ族,大平原地域の漂泊的な野牛狩猟民であるアラパホー族シャイアン族ブラックフット族,カナダの森林地帯から五大湖の北側,ラブラドルにかけて住む,狩猟採集民のペノブスコット族,ミックマック族などの各民族があげられる。社会組織では,オジブワ族,フォックス族のように父系氏族組織をもつ民族がいる一方,組織をもたない民族もいる。シャーマニズムマナ観念と至上神崇拝があり,平原インディアントーテミズムをもつ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む