至上神(読み)シジョウシン

デジタル大辞泉 「至上神」の意味・読み・例文・類語

しじょう‐しん〔シジヤウ‐〕【至上神】

一神教では唯一至高の存在をいい、多神教では神々の中の最高神をいう。通常創造性をもち、全知全能であり、人格性をもつとされる。ユダヤ教ヤーウェイスラム教アッラーなど。

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精選版 日本国語大辞典 「至上神」の意味・読み・例文・類語

しじょう‐しんシジャウ‥【至上神】

  1. 〘 名詞 〙 未開社会および古代社会宗教に見られる最高の神格南アフリカに住むサン族のガマブ(Gamab)のような未開民族のそれと、インドの梵、ギリシアゼウスユダヤヤハウェなどとは、機能の上で区別される。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「至上神」の意味・わかりやすい解説

至上神
しじょうしん
supreme god

宗教学上の用語。ある宗教体系において最高の位置を占める神格。特に多神教においていわれるが,キリスト教,イスラム教などの一神教においても,神は至上神であると考えられる。固有の神をもつ部族が政治的に統合されるにつれ神々も統合されて序列が生じ,神観念が高度化するにつれて至上神の観念が生じたとも説明されるが,その成立過程の正確な解明はむずかしい。ギリシアのゼウスローマユピテル,中国の天帝などが至上神の典型である。

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