アルジェの女たち(読み)アルジェノオンナタチ

デジタル大辞泉 「アルジェの女たち」の意味・読み・例文・類語

アルジェのおんなたち〔‐のをんなたち〕【アルジェの女たち】

原題、〈フランスFemmes d'Alger dans leur appartementドラクロワ絵画カンバス油彩北アフリカを訪れた際のスケッチもとにした作品アルジェハレムの女たちが異国情緒豊かに描かれている。パリルーブル美術館所蔵。

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デジタル大辞泉プラス 「アルジェの女たち」の解説

アルジェの女たち

フランスの画家ウジューヌ・ドラクロワの絵画(1834)。原題《Femmes d'Alger dans leur appartement》。政府使節団の一員として北アフリカを訪れた際のスケッチをもとにした作品。アルジェのハレムの女たちが異国情緒豊かに描かれている。パリ、ルーヴル美術館所蔵。

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世界大百科事典(旧版)内のアルジェの女たちの言及

【オリエンタリズム】より

…音楽では,モーツァルトの《後宮よりの誘拐》(1782)のトルコ趣味が早い例で,後にはベルディの《アイーダ》(1871初演)のような,エジプト風俗に関してかなり歴史的考証を経たものも見られる。美術の分野では,ロマン主義の代表者ドラクロアの《アルジェの女たち》(1834),《ミソロンギの廃墟に立つギリシア》(1826)などが東方への熱い思いを伝えるが,アングルのような新古典主義の画家による《グランド・オダリスク》(1814)など,ロマン主義に限らず幅広い層の関心をあつめた。後の世代のシャセリオー,フロマンタン,ジェロームなどへと,時代が下ってゆくにつれ,単なるエロティシズムや浅薄な好奇心を満たすだけに終わり,しだいに新鮮さと力を失っていった。…

※「アルジェの女たち」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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