アルジェリアの政治家。独立および民族解放運動の指導者。コンスタンティーヌ県出身。1931年アルジェ大学薬学部卒業。この間、アルジェリア回教徒学生同盟の指導者として活躍。1938年アルジェリア人民同盟を結成。1946年アルジェリア宣言民主同盟を結成し、フランスとの協力による自治共和国の建設を主張。同年フランス国民議会議員に選出される。しかし1955年には、従来の穏健な自治共和国構想を捨てアルジェリア民族解放戦線(FLN)に合流。1956年ベンベラらFLN首脳がフランス軍に逮捕されるとその後を継ぎ、1958年カイロでアルジェリア共和国臨時政府(GPRA)を樹立し、1961年8月まで初代の首相を務めた。独立(1962年7月)後は初代国民議会議長に就任、1963年8月ベンベラと対立し自宅拘禁された。1965年ブーメディエンのクーデターにより釈放され政界から引退。著書に『若きアルジェリア人』Le Jeune Algérien、『植民地の夜』La Nuit Colonialeがある。
[福田邦夫]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…Agence France‐Presseの略称で,1944年9月30日の政令に基づく半官組織としてパリに設立された。第2次世界大戦中,1940年フランスの降伏に伴って解散し,政府に接収された世界最古の近代的通信社アバスAgence Havas(1835創立)の施設と伝統を受け継ぐ。57年民間の機関に改組されたが,政府から補助金を受けている。…
…アメリカのAP通信社は一貫して新聞社の協同組織として経営を維持しており,日本の共同通信社その他これに範をとる通信社も多い。
[歴史と現状]
近代的通信社の始祖ともいわれるアバスAgence Havas(フランス,1835創設),ウォルフWolffs Telegraphen‐Bureau(ドイツ,1849創設),ロイター(イギリス,1851創設)の各通信社は,当初は顧客へ経済情報を流すことから始まり,電信,海底ケーブルなどの近代的通信技術の開発にともなって,先進ヨーロッパで発展し,19世紀後半における世界の三大通信社といわれた。これら三つの通信社は1856年に第1回の国際協定を結んで,ニュースの交換を行うようになった。…
…また別の俗信によれば,トカゲは耳から受精し口から卵を産むといわれ,処女懐胎の寓意として聖母マリアの持物にもなった。ギリシア神話では,ペルセフォネを探し歩くデメテルが渇きをいやすためにブドウ酒を勢いよく飲んだ際,これを嘲笑(ちようしよう)した男アバスAbasをトカゲに変えたという。この話から,目上の者を敬わぬ悪徳を体現した動物とみなされている。…
※「アバス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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