アレクシウス4世(読み)アレクシウスよんせい(その他表記)Alexius IV Angelus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アレクシウス4世」の意味・わかりやすい解説

アレクシウス4世
アレクシウスよんせい
Alexius IV Angelus

[生]?
[没]1204.2.8. コンスタンチノープル
ビザンチン皇帝 (在位 1203~04) 。政敵アレクシウス3世により父イサキウス2世とともに監禁された (1195) が,1201年脱出,姉イレネの夫シュワーベンのフィリップ王のもとに身を寄せた。巨額の謝礼,東西両教会の統一などを条件に自分と父の復位のため,第4次十字軍の進路を首都コンスタンチノープルに向けさせることに成功。首都陥落 (1203) 後,十字軍の傀儡 (かいらい) 政権のあるじとして父とともに復位した。しかし十字軍に対する約束の不履行,首都住民の反感の板ばさみのうちに,アレクシウス3世の婿アレクシウス・ムルツフルス (のちのアレクシウス5世) の反乱にあい,殺害された。

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