20世紀西洋人名事典 「アロワカリジェ」の解説
アロワ カリジェ
Alois Carigiet
1902 - 1985
スイスの絵本作家。
グラウビュンデン州生まれ。
スイスの山村で生まれ育ち、都会に出、ペンキ屋のかたわら絵を学び、商業美術に携わる。ポスター、舞台装置、本の挿絵などを手がけた後、1945年「ウルスリの鈴」で絵本の世界に入る。彼の絵本作家としての揺るぎない地位を築いたのは、アルプスの山の生活を澄んだ美しい色彩と平明な線で描いた作品であり、作品の文章の多くは女流作家ゼリーナ・ヘンツの手によるもので、二人は’57年「大雪」で国際アンデルセン賞を受賞。’65年「ツオッテルとツィクと小人」以後自作絵本を発表。’66年絵本画家として国際アンデルセン賞を受賞。作品はほかに「フルリーナと山の鳥」(’52年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報