アンギオテンシン変換酵素(読み)アンギオテンシンヘンカンコウソ

デジタル大辞泉 の解説

アンギオテンシン‐へんかんこうそ〔‐ヘンクワンカウソ〕【アンギオテンシン変換酵素】

《「アンジオテンシン変換酵素」とも》血管内皮細胞の表面に存在し、アンギオテンシンⅠをアンギオテンシンⅡに変換する酵素。この作用を妨げるアンギオテンシン変換酵素阻害薬ACE阻害薬)は降圧薬心不全の治療薬として用いられる。ACEエース(angiotensin-converting enzyme)。
[補説]アンギオテンシンは血液中に存在するペプチドの一つで、Ⅰ~Ⅳの4種類がある。このうちアンギオテンシンⅡ~Ⅳには細動脈平滑筋を収縮させ血圧を上昇させる作用や、副腎皮質アルドステロン分泌を促進する作用などがある。アンギオテンシンⅡは特に強い血圧上昇作用をもつ。アンギオテンシンⅠにはそうした生理活性はない。

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栄養・生化学辞典 の解説

アンギオテンシン変換酵素

 [EC3.4.15.1].アンジオテンシン変換酵素ともいう.アンギオテンシンIをIIにするペプチダーゼで,アンギオテンシンIのC末端のHis-Leuを遊離させる.この作用で,アンギオテンシンIIが生成するので,この酵素が働くと血圧上昇をもたらす.この酵素の阻害剤は,血圧降下剤として用いられる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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