アンドロゲン(読み)あんどろげん(その他表記)androgen

翻訳|androgen

デジタル大辞泉 「アンドロゲン」の意味・読み・例文・類語

アンドロゲン(〈ドイツ〉Androgen)

雄性ホルモン総称テストステロンアンドロステロンなど。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「アンドロゲン」の意味・読み・例文・類語

アンドロゲン

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Androgen ) 雄性ホルモンの総称。テストステロン、アンドロステロンなど。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンドロゲン」の意味・わかりやすい解説

アンドロゲン
あんどろげん
androgen

男性ホルモンおよびこれと同じ生理作用をもつ物質の総称。胎生期の性分化、生殖器官の機能維持、雄の第二次性徴の発現、タンパク質同化作用の促進などの作用をもつ。化学的にはいずれもステロイド誘導体である。精巣のライディッヒLeydig間細胞から分泌される。天然にあるおもなホルモンとして、もっとも強い生理活性を示すテストステロンをはじめ、アンドロステロン、デヒドロエピアンドロステロンアンドロステンジオンなどがある。そのほか副腎(ふくじん)皮質中に検出されるアドレノステロンもアンドロゲンの一つである。

 医薬品としては、テストステロンアセテートおよびプロピオネート、テストステロンの17の位置にメチル基を入れたメチルテストステロンなどがある。

 男性ホルモンのタンパク質同化作用による筋力増強を目的として、人工的に合成されたスタノゾールなどのアナボリックステロイドの使用(ドーピング)が近代スポーツにおいて問題となっており、これらのステロイドの検査(ドーピング検査)が実施されている。

[藤本善徳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「アンドロゲン」の解説

アンドロゲン

 男性ホルモン,雄性ホルモンともいう男性の副性器の活性の刺激,男性性欲の発達,去勢後の男性性徴の衰退阻止などの活性を示す物質の総称で,通常はアンドロステロン,テストステロンなどの男性ホルモンを指す.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「アンドロゲン」の意味・わかりやすい解説

アンドロゲン
androgen

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

化学辞典 第2版 「アンドロゲン」の解説

アンドロゲン
アンドロゲン
androgen

[同義異語]男性ホルモン

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアンドロゲンの言及

【男性ホルモン】より

…男性における性ホルモンで,広く動物をも含めて一般的にいう場合には雄性ホルモンとよぶ。アンドロゲンandrogenともいう。男性の二次性徴の発達に作用を現すホルモンで,主として精巣(睾丸)から分泌されるが,一部は副腎皮質と女性の卵巣からも分泌される。…

※「アンドロゲン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android