ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンドロニクス3世」の意味・わかりやすい解説
アンドロニクス3世
アンドロニクスさんせい
Andronicus III Palaeologus
[没]1341.6.15. コンスタンチノープル
ビザンチン皇帝 (在位 1328~41) 。アンドロニクス2世の孫で若年時の不行跡のためその寵を失い,1320年帝位継承権を剥奪され,その結果内乱となった。ヨハネス・カンタクゼノス (のちのヨハネス6世 ) ら貴族に支持され,25年老帝アンドロニクス2世を強制して共治帝となり,トラキア,マケドニアを支配。 28年には老帝に廃位を強要,修道院へ隠遁させた。政治顧問となったヨハネスに強く依存し,海軍の増強に尽力。内政では修道院の影響を強く受け,対外的にはキオス,レスボスなどの諸島を回復,エピルス,テッサリアの分離国家を支配下においたものの,セルビアにマケドニアの宗主権を譲り,アナトリアのオスマン・トルコにたびたび敗北した。
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