ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンナ・レオポルドブナ」の意味・わかりやすい解説
アンナ・レオポルドブナ
Anna Leopol'dovna
[没]1746.3.18. ホルモゴーリ
ロシア皇帝イワン6世の母。イワンの先代アンナ女帝 (在位 1730~40) の妹エカテリーナの娘で,ブラウンシュワイク公妃。アンナの指名により即位した赤子の皇帝イワン6世の最初の摂政ドイツ人 E.ビロンが,B.ミュニヒとの権力争いでまもなく失脚したのち,摂政となる。宮廷でのバルト・ドイツ人官僚の専横に対しロシア人貴族の不満が高まっていたにもかかわらず,A.I.オステルマンのブラウンシュワイク公政府引入れの策謀をも阻止せず,政務を放擲してドイツ人の愛人との遊興にふけったため,ピョートル1世 (大帝) の娘エリザベータ・ペトローブナのクーデターが起きた。幼帝とともに幽閉され,のちホルモゴーリに流されてそこで死没。
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