20世紀西洋人名事典 「アンナ・P.パブロア」の解説
アンナ・P. パブロア
Anna Pavlovna Pavlova
1881 - 1931
ソ連のバレリーナ。
ロシア出身。
別名Anna Pavlova。
1899年ペテルブルグ帝室劇場の舞踏学校で学び、マリインスキー劇場でデビュー、1906年プリマ・バレリーナとなる。’07年フォーキン振り付けのサン・サーンス作曲「白鳥」で完璧な技巧と新鮮な感覚によって古典の名作に新たな魅力を加えた。’09年「バレエ・リュッス」のパリ公演で世界的名声を得、翌年以降自身のバレエ団を創設。英国に本拠を置き各地を巡演し、その足跡は’22年の日本を含めて44カ国に及び各地に大きな影響を与えた。’13年英国に移住。ダンサーとして抜群の魅力を備え、その芸術は20世紀初頭の不安の時代における美しいものへの慕情を秘め、魂に深く訴える力を持っていた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報