20世紀西洋人名事典 の解説
アンブローズ・G. ビアス
Ambrose Gwinnett Bierce
1842 - 1914.?
米国のジャーナリスト,作家。
元・〈ニューズ,レター〉編集長。
オハイオ州メーグ郡生まれ。
別名Ambrose Bierce。
E.P.ポー、O.ヘンリーと並ぶ短編の名手。しつけに厳格な両親に対する反抗心等から、冷笑的で偏狭な性格を持ち、15歳の頃自活の道に入る。1861年南北戦争時には志願兵として参戦し、勇敢な兵士として勲功をあげた。戦後サンフランシスコに出て「ニューズ,レター」の編集長としてジャーナリズムの世界で活躍。1891年代表作の短編集「いのちの半ばに」を、1906年には彼一流の機知と風刺が特徴のアフォリズムを集めた「冷笑家用語集」を発表。芥川竜之介はビアスの短編について絶賛し、我が国に紹介した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報