20世紀西洋人名事典 「アンリ・ルネルノルマン」の解説
アンリ・ルネ ルノルマン
Henri-René Lenormand
1882.5.3 - 1951.2.18
フランスの劇作家。
パリ生まれ。
第一次世界大戦以前から劇作活動を行うが、認められず、戦争直後に「時は夢なり」(1919年)、「落伍者の群れ」(’20年)が大成功を収め、異色の前衛作家として活躍を始める。ドストエフスキー及びニーチェ、ポーの影響を強く受け、人間の暗い陰の部分にスポットをあててドラマ化、フロイト流の精神分析を応用した心理劇を得意とする。他の作品に「熱風」(’20年)、「ひそかな生活」(’29年)、「城壁の家」(’43年)などの他、詩集や小説、評論など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報