イ・ゴンヒ(読み)李 健煕(その他表記)Lee Kun-hee

現代外国人名録2016 「イ・ゴンヒ」の解説

イ・ゴンヒ
李 健煕
Lee Kun-hee

職業・肩書
実業家 サムスン電子会長

国籍
韓国

生年月日
1942年1月9日

出生地
朝鮮・慶尚南道宜寧(韓国)

学歴
早稲田大学商学部〔1965年〕卒,ジョージワシントン大学ビジネススクール〔1967年〕修了

学位
M.B.A.(ジョージワシントン大学)

勲章褒章
レシオン・ド・ヌール勲章シュバリエ章〔2004年〕

経歴
韓国最大の財閥三星(サムスン)グループを一代で築いた李秉喆三男。1966年東洋放送入社。’68年同放送理事・中央日報理事などを経て、’79年三星グループの副会長となり10年あまり父を補佐。’87年11月父の没後、会長に就任。’98年よりサムスン電子会長兼CEO(最高経営責任者)。半導体や液晶薄型テレビを中心にサムスン電子を世界的企業に育てた。また、サムスングループを系列企業約80社、売上高は韓国GDPの2割超のグローバル企業に育て上げた。この間、’82年アマレスリング協会会長、韓国オリンピック委員会(KOC)常任委員、’87年全経連副会長なども務めた。’93年KOC副会長。’96年国際オリンピック委員会(IOC)委員に就任。’95年12月秘密政治資金事件で在宅起訴された。’97年10月特赦。’98年1月個人所有の不動産1280億ウォン(約100億円)相当分を売却し、グループの経営内容改善に充てると発表。2008年4月サムスン・エバーランド問題で背任の罪で在宅起訴され、同月全役職から辞任。7月ソウル中央地裁は脱税罪を有罪として懲役3年執行猶予5年、罰金1100億ウォン(約110億円)の判決を言い渡した。2009年12月特赦。2010年3月サムスン電子会長職に復帰。2014年5月急性心筋梗塞で入院

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

知恵蔵mini 「イ・ゴンヒ」の解説

イ・ゴンヒ(李健熙)

韓国の実業家で、同国最大の財閥であるサムスングループの会長。創業者の李秉喆(イ・ビョンチョル)の三男として1942年1月9日に生まれる。早稲田大学商学部を卒業し、米国ジョージ・ワシントン大学大学院で経営学を学ぶ。系列会社で副会長などを歴任後、87年に父の死去を受けて二代目のグループ会長に就任した。半導体メモリーや薄型テレビなどに集中投資することで、グループの中核企業であるサムスン電子を世界シェアのトップレベルへと導く。2008年には贈賄や脱税で起訴され一時辞任したが、10年にはサムスン電子会長に復帰。1996年から2017年までは国際オリンピック委員を務め、18年の平昌(ピョンチャン)オリンピック招致実現に向け尽力した。20年10月25日に78歳で死去した。

(2020-10-29)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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