日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
いすらえるふぃるはーもにーかんげんがくだん
Israel Philharmonic Orchestra
1936年パレスチナ交響楽団という名称で設立されたオーケストラ。48年、イスラエル独立とともに現在の名称に改められた。創立時からトスカニーニをはじめ世界の優れた指揮者を招き、急速にイスラエルを代表するオーケストラとしての評価を獲得した。58~59年のシーズンはジャン・マルティノンが初の音楽監督を務めた。68年以後はズービン・メータが音楽顧問に招かれ、77年にはこの音楽監督に就任した。弦楽器の音色の美しさは早くから有名で、現在の楽員はほとんどイスラエル出身者である。60年(昭和35)にカルロ・マリア・ジュリーニ、83年にメータの指揮により日本でコンサートを行った。
[美山良夫]