イチョウ科(読み)いちょうか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イチョウ科」の意味・わかりやすい解説

イチョウ科
いちょうか
[学] Ginkgoaceae

裸子植物で、三畳紀末に知られるトリコピチス科とともにイチョウ目に属する。葉は幾度も二又分枝を繰り返す葉脈をもつこと、葉の腋(わき)にできる枝の先に保護器官のない裸の胚珠(はいしゅ)がつく点に特徴がある。ソテツ科植物とともに、受精精子によって行われる特殊な植物である。イチョウ科は中生代温帯林を代表する植物として栄えたもので、7属知られているが、現生するのはイチョウ1種のみである。分子系統に基づく分類でもイチョウ科とされる。

山崎 敬 2018年3月19日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語 銀杏

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イチョウ科」の意味・わかりやすい解説

イチョウ科
イチョウか
Ginkgoaceae

裸子植物イチョウ目の1科。現生のものはイチョウ1種のみである。この科は中生代ジュラ紀に栄え,BaieraGinkgoitesなどの化石が知られる。 (→イチョウ〈銀杏〉 )

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