イラク・クウェート国境画定問題(読み)イラククウェートこっきょうかくていもんだい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

イラク・クウェート国境画定問題
イラククウェートこっきょうかくていもんだい

1991年5月,国連によってイラククウェート国境画定委員会が発足し,同年6月から 93年5月までに 10回の会合を開き,陸上,海上の国境を策定し,国連決議 833号として採択された。 63年の国境を基礎に,イラクのクウェート侵攻の原因の一つともなった国境付近のルメイラ油田の一部と,イラクのペルシャ湾への出口であるウンム・カスル港の一部がクウェート領に編入された。クウェートは新国境内に残されたイラク住民への補償を決定したが,イラク側はこれを拒否し,国連採決に激しく反対している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android