20世紀西洋人名事典 「イリヤエレンブルグ」の解説
イリヤ エレンブルグ
Il’ya Grigor’evich Erenburg
1891.1.27 - 1967.8.31
ソ連(ウクライナ)の小説家,詩人。
元・ソ連邦最高会議代議員。
キエフ生まれ。
ユダヤ人の子で、モスクワで育ち、15歳でボリシェビキの地下組織に参加、17歳で逮捕、翌年パリへ亡命した。1910年処女詩集「詩篇」を刊行し、ボヘミアン芸術家と交友する。ロシア革命の報に際し帰国したが、革命の現実に幻滅し、’21年新聞記者として再びパリに戻るが、追放され、ベルギーで’22年「フリオ・フレニトの奇妙な遍歴」を執筆。’34年の「第二の日」によってソ連邦作家として立場を確立し、’47年「嵐」でスターリン賞、’61年にはレーニン賞を受賞した。作品はほかに「雪どけ」(’54年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報