いろは(読み)イロハ

デジタル大辞泉 「いろは」の意味・読み・例文・類語

いろ‐は

《「いろ」は接頭語》母。生母。⇔かぞ
「―を玉依姫まうす」〈神武紀〉

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精選版 日本国語大辞典 「いろは」の意味・読み・例文・類語

いろ‐は

  1. 〘 名詞 〙 ( 血のつながっている母の意 ) 実母はは。⇔かぞ。→「いろ」〔語素〕の語誌
    1. [初出の実例]「天皇、大連に命(みことのり)して、女子を以て皇女として、母(イロハ)を以て妃とす」(出典日本書紀(720)雄略元年三月(前田本訓))

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世界大百科事典(旧版)内のいろはの言及

【読み書きそろばん(読み書き算盤)】より

…上級武士の基礎的な教育は,家庭教育の一環として行われることもあったが,すでに平安時代末に平経正が7歳で仁和寺に入って学んでいることからも知られるように,寺で学ぶことが多く,この形態は室町時代には一般化した。毛利氏の家臣玉木吉保は,13歳のときから安芸の勝楽寺で3年間学んだが,その内容は,第1年目は,いろは・仮名文・漢字の手習い,《庭訓往来》などの往来物や《貞永式目》《童子教》《実語教》などの読書,第2年目は,漢字の手習い,《論語》《和漢朗詠集》などの読書,第3年目は,草行真の手習い,《万葉集》《古今和歌集》《源氏物語》などの読書,和歌・連歌の作法などを学び修了している。ここでは,算術は学ばれていないが,尼子氏の家臣多胡辰敬の家訓には,第1に手習い・学問,第2に弓術,第3に算用の勉学の必要をあげており,これら地方武士においても計算能力が重視されるようになったことが知られる。…

※「いろは」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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