インド・ラトゥール地震(読み)インドラトゥールじしん(その他表記)Latur earthquake, India

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インド・ラトゥール地震」の意味・わかりやすい解説

インド・ラトゥール地震
インドラトゥールじしん
Latur earthquake, India

1993年9月30日にインド中央部のデカン高原で発生した地震マハーラーシュトラ州のラトゥール付近が震源。ほとんど地震が発生しないとされた大陸中央で発生したこと,多数の死者が出たことで注目を集めた。地震の大きさはモーメントマグニチュード(Mw)6.2(アメリカ地質調査所)とそれほど大きくないが,建物倒壊による死者はインド政府発表で9748人。被害が大きくなった原因は,震源近くの住居大部分が構造的に振動に対してきわめて弱かったこと,地震の発生が未明でありほとんどの住民が就寝状態にあったことがあげられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android