イージスシステム

共同通信ニュース用語解説 「イージスシステム」の解説

イージスシステム

米国で開発され、敵の航空機ミサイルなどの情報を処理し多数の目標に同時に対処できる高性能の防空システム。このシステムを搭載した艦艇イージス艦と言う。「イージス」はギリシャ神話で女神アテナの防具に由来する。日本は1988年度から取得を開始し、現在、海上自衛隊がイージス艦を6隻保有。北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の海洋進出を念頭に、2018年度までの中期防衛力整備計画(中期防)で、新たに2隻追加することを明記している。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イージスシステム」の意味・わかりやすい解説

イージス・システム
aegis system

米海軍の開発した新しい防空システムで,4方向に設置された3次元のフェーズド・アレイ・レーダにより捜索をする。通常のターター・システムは,アンテナを機械的に 360度回転させながらパルスを発射して空域の捜索を行なうが,このシステムの導入により,同時に対処できる目標数がターター・システムの数個目標から 10目標以上まで増大するとともに,レーダ探知覆域も数倍拡大する。イージス艦は,こうした多目標同時処理能力に加え,電子戦能力,指揮管制能力などに優れており,海上交通の安全確保に当たる護衛艦隊群の防空中枢艦として整備されることとなった。

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