ウィダ(その他表記)Ouidah

デジタル大辞泉 「ウィダ」の意味・読み・例文・類語

ウィダ(Ouidah)

ベナン南部の都市ギニア湾に面する。17世紀にポルトガルの交易拠点としてサンジョアンバプティスタ‐デ‐アジュダ砦が築かれた。同地支配がウィダ王国から内陸のダホメイ王国に移って以降、奴隷交易が盛んになり、当時の遺構が現在も見られる。ブードゥー教聖地。ウィダー。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィダ」の意味・わかりやすい解説

ウィダ
Ouidah

ベナン南部,ギニア湾にのぞむ港町。 18~19世紀には,内陸のアボメー (のちダオメー) 王国の外港として奴隷貿易が行われていたが,フランス,ポルトガル,オランダスペインイギリスなどが支配権を争い,1893年フランス領となった。コトヌー港と鉄道で結ばれ,周辺のココナッツ製品,パーム油,パーム核,コーヒーなどを積出す。人口約2万 5000。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android