20世紀西洋人名事典 「ウィリアムプリムローズ」の解説
ウィリアム プリムローズ
William Primrose
1903.8.23 - 1982.5.1
英国のビオラ奏者。
元・東京芸術大学客員教授。
グラスゴー生まれ。
ギルド・ホール音楽院でヴァイオリンを学び、1923年デビューする。その後、ベルギーに留学しイザイに師事、師の勧めでビオラに転向する。’30年ロンドン弦楽4重奏団の一員として室内楽の分野で活躍し、’37年NBC交響楽団首席ビオラ奏者となる。プリムローズ弦楽4重奏団やフェスティバル・ピアノ4重奏団を結成して活躍する。’63年心臓病を患い第1線を退くが、教育者として活躍し、’72年東京芸術大学客員教授となり滞日する。ビオラの概念を一新させる独奏・室内楽活動で20世紀を代表するビオラ奏者と呼ばれる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報