ウィルヘルムウォリンガー(その他表記)Wilhelm Worringer

20世紀西洋人名事典 の解説

ウィルヘルム ウォリンガー
Wilhelm Worringer


1881.1.13 - 1965.3.29
ドイツ美術史家。
元・ハレ大学教授。
アーヘン生まれ。
ドイツ各地の大学で学んだ後、ベルン大学、ボン大学を経て、1946年にハレ大学教授に就任した。リーグル学風の流れをくみ、美術史の根底にある芸術意欲解明主眼とした。1908年に出版された「抽象感情移入」は美術創作の中に、抽象と感情移入の2つの衝動を想定し、これにより美術史の基本的様相を説明しようとした。特にドイツ・ゴシック美術を論じたものが注目されて、その研究活動の概要は論文集「問いと反問」(’56年)にうかがわれる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android