知恵蔵 「ウインドウ・ピリオド」の解説 ウインドウ・ピリオド ウイルス感染後、検査で感染が確認できない空白期間。日本赤十字社が検査しているにもかかわらず、輸血からの肝炎(ウイルス肝炎)やエイズの感染が防げないことから、この空白期間が注目されている。ウイルスに感染すると体内の免疫機構が働き、特有の抗体を作り出す。日赤はこの抗体を測定して陽性の血液を排除していたが、エイズウイルス(HIV)では22日の空白があった。1999年にウイルスの断片を調べる高感度の核酸増幅検査を導入、最高でエイズは11日、B型肝炎34日、C型肝炎23日に短縮されたが、それでもゼロにはならない。 (田辺功 朝日新聞記者 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報