「うた日記」

共同通信ニュース用語解説 「「うた日記」」の解説

「うた日記」

日露戦争(1904~05年)に第2軍軍医部長として従軍した森〓(匡の王が品、右に鳥)外もり・おうがいが、陣中で作った詩歌俳句時系列にまとめた詩歌集。戦場で息子を亡くした軍人乃木希典のぎ・まれすけを描く緊張感あふれる叙事詩「乃木将軍」や負傷した兵士に取材して最前線を描く英雄詩など、〓(匡の王が品、右に鳥)外の戦地での足跡がたどれる。戦場の新年を題材にした〈かど松のがうの口にも立てられし〉など俳句168句のほか、新体詩58編、訳詩9編、長歌9首、短歌331首を収録。

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世界大百科事典(旧版)内の「うた日記」の言及

【森鷗外】より

…その間,クラウゼウィツの《戦争論》の翻訳を試み(《大戦学理》1903),また,アンデルセンの翻訳《即興詩人》(1892‐1901)を完成した。1902年東京の第1師団に復帰,日露戦争に従軍したが,戦場での詩歌・俳句をまとめた異色のアンソロジー《うた日記》(1907)を編んでいる。 1907年陸軍軍医総監に進級して,陸軍省医務局長に補せられ,軍医としての最高位についた。…

※「「うた日記」」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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