ウラカス島(読み)うらかすとう(英語表記)Uracas

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウラカス島」の意味・わかりやすい解説

ウラカス島
うらかすとう
Uracas

西太平洋、ミクロネシアのマリアナ諸島北端にあり、富士火山帯に属する安山岩質の活火山島。別名パハロス島Pajaros。アメリカ自治領の北マリアナ連邦に属す。標高319メートルで、大洋底からの山体の高さは約2000メートル。島は径約1.5キロメートルで、古い大火口内に美しい円錐(えんすい)形の成層火山をなす。1865~1953年にその山頂火口で数回噴火し、1932年には溶岩流も発生。34年には付近海底噴火があった。第二次世界大戦の結果、日本の委任統治領からアメリカ合衆国信託統治領となり、1990年に信託統治が終了した。

諏訪 彰]

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