20世紀西洋人名事典 「エウジェニオモンターレ」の解説
エウジェニオ モンターレ
Eugenio Montale
1896.10.12 - 1981.9.12
イタリアの詩人,批評家。
ジェノバ生まれ。
20世紀最高の詩人の一人で、イタリア詩の主流エルメティズモの立て役者の一人。オペラ歌手を志望していたが、第一次大戦従軍と師エルネスト・シーボリの死で断念。1921年トリノで文学雑誌「プリモ・テンポ」を創刊。’25年革命的自由主義者ゴベッティの勧めで処女詩集「烏賊の骨」を刊行。’27年フィレンツェの出版社ベンポラッドの編集に従事。’28年ビウシウー図書館長となったが、ファシスト党入党を拒否し解任された。’45年「モンド」誌創刊。彼の詩想は幼年時代を過ごしたリグリア東海岸、とりわけ別荘のあったモンテロッソの風景が源泉となっている。詩作の他シェークスピア、メルビル、T.S.エリオットら英米文学の翻訳も行った。’75年ノーベル文学賞受賞。他の作品に詩集「機会」(’39年)、「嵐、その他」(’57年)、「サートゥラ」(’71年)、散文集「死刑宣告」(’66年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報