海の事典 「エクマンの吹送流」の解説 エクマンの吹送流 洋上を吹く風の応力によって直接起こされる流れを、初めて理論的に求めたエクマン(V. W. Ekman)の名をとってエクマンの吹送流という。地球自転のため、表面流の方向は風向に対して45度右にずれる(北半球、南半球では逆)。深さと共に、 流れは大きさを減じながら右へ右へとずれていく(エクマン螺旋)。この流れによる正味の輸送(エクマン輸送)は風向に対して直角右方向である。海流の形成 にかかわるのは、吹送流自体よりは表層におけるその発散・収束である。 (永田) 出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報 Sponserd by