山川 世界史小辞典 改訂新版 「エジプト,古王国」の解説
エジプト,古王国(エジプト,こおうこく)
前2650頃~前2120頃
従来は第3~第6王朝の,古代エジプトの最初の繁栄期を古王国時代と呼んだが,近年は第7・第8王朝までも含む説が有力である。国家の中心が南部からデルタ地帯に移り,首都となったメンフィスやヘリオポリスが栄えた。神王としてのファラオの地位は確立し,ピラミッドが造営され,第5王朝以降ラー信仰が支配的になった。物質文化はギザ,サッカーラなどの遺跡からよくわかるが,知られている史実はそれほど多くない。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報