エランビタール(その他表記)élan vital

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エランビタール」の意味・わかりやすい解説

エラン・ビタール
élan vital

「生命の飛躍」の意。『創造的進化』に用いられたベルグソンの自然哲学の主要概念であり,「精神的エネルギー」の語も同義。 1824年 S.カルノーが発見したエネルギー散逸法則に注目した彼は,この法則から自然が平衡状態への傾向をもち,平衡に達するとエネルギーの源泉が涸れることを看取し,エネルギーの源泉を問うて全存在の根底に生命力としてのエラン・ビタールをおいた。エネルギーは散逸する以前に創造力であり,エランは上向して精神へ向う創造力となり,生命が下向しエランを失うと物質に向う。そこに機械的自然観で失われていた,アリストテレス以来の無機物-植物-動物-精神存在の位階が,エラン・ビタールを一元的原理として復活された。

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