20世紀西洋人名事典 の解説
エリッチ・フォン シュトロハイム
Erich von Stroheim
1885.9.22 - 1957
米国の映画監督,俳優。
オーストリア出身。
本名エーリヒ・オズワルド シュトロハイム。
1909年アメリカに移住し、様々な職業を転々とした後、グリフィス監督の下で助監督兼俳優を務める。’19年監督第一作「アルプスの颪」以後、次々と作品を発表するが、徹底した完璧主義、常識を超える長尺化と予算超過などでハリウッドの製作傾向とあわず、’28年未完の大作「ケリー女王」を最後に、監督としての道を閉ざされた。その後はフランスを中心に俳優として活動し、とくに’50年の「サンセット大通り」では今は執事となっている元大監督を演じ、名演技と絶賛された。’57年パリ郊外でひっそりとその生涯を閉じた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報