20世紀西洋人名事典 「エルザトリヨレ」の解説
エルザ トリヨレ
Elsa Triolet
1896.9.25 - 1970.6.16
フランスの作家。
モスクワ生まれ。
貴族女学校で学び、トリオレと結婚するが、離別し、1928年詩人アラゴンと知合い再婚。党活動に参加しながら文筆生活に入り、ゴーリキーから手ほどきを受け、ロシア語やフランス語で多くの小説を書き、第二次大戦中は文筆によるレジスタンス運動に参加。「最初のほころびは200フランした」(’44年)で’45年度ゴンクール賞を受賞し、人間の平和への意志を強く訴えた科学小説「赤い馬」(’53年)は話題を呼ぶ。政治社会問題を扱い社会主義リアリズムに拠るが表現は繊細である。革命詩人マヤコフスキーの義妹である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報