エルチチョン火山(読み)エルチチョンかざん(その他表記)El Chichón

最新 地学事典 「エルチチョン火山」の解説

エルチチョンかざん
エルチチョン火山

El Chi-chon volcano

メキシコ南西部(17°20′N,93°12′W)に位置する角閃石安山岩質成層火山。有史時代の噴火記録はなかったが,1982年3~4月の大噴火で1.8km×0.9kmの山頂火口内にあった溶岩ドームを噴き飛ばし,直径1km,深さ150mの新火口を生成。噴火前の標高1,350m,噴火後1,155m。総噴出量約1km3,噴煙柱高度約17km,火砕流発生・二次的土石流の発生を伴い,死者は約2,500人。この噴火のエアロゾルの影響で,1983年の春先まで世界的に平均して0.4~0.5℃気温が低下したとされる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エルチチョン火山」の意味・わかりやすい解説

エル・チチョン火山
えるちちょんかざん
El Chichón

メキシコ南部のチアパス州にある安山岩質の成層火山。標高1350メートル。山頂火口や南西側山腹には硫気孔が多いが、噴火記録はなく密林に覆われていた。しかし、1982年3月29日~5月上旬、数回大爆発し、付近一帯に惨害(死者約160人)を出した。

 さらに、成層圏にまで達した莫大(ばくだい)な火山灰雲や硫酸ミスト(二酸化硫黄(いおう)を主とする火山ガスが大気中の水蒸気と反応して生じた青色煙霧)が赤道に沿って地球を一周し、さらに南北に拡散して翌年の世界の平均気温を0.5℃低下させた。

諏訪 彰]

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