エル・チチョン火山
えるちちょんかざん
El Chichón
メキシコ南部のチアパス州にある安山岩質の成層火山。標高1350メートル。山頂火口や南西側山腹には硫気孔が多いが、噴火記録はなく密林に覆われていた。しかし、1982年3月29日~5月上旬、数回大爆発し、付近一帯に惨害(死者約160人)を出した。
さらに、成層圏にまで達した莫大(ばくだい)な火山灰雲や硫酸ミスト(二酸化硫黄(いおう)を主とする火山ガスが大気中の水蒸気と反応して生じた青色の煙霧)が赤道に沿って地球を一周し、さらに南北に拡散して翌年の世界の平均気温を0.5℃低下させた。
[諏訪 彰]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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